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病棟看護:入院診療計画書マニュアル作成

Published onJun 02, 2018
病棟看護:入院診療計画書マニュアル作成
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病棟看護:入院診療計画書マニュアル作成

 氏名:杉本 幸江
所属:福井厚生病院/病棟

要旨

  • 前提:208床の病院 看護職

  • 課題:入院診療計画書が期限以内に回収できない

  • 対応:マニュアルを作成する

  • 結果:入院診療計画書が期限以内に回収されることが多くなった

 

前提

  • 内部環境:

    • 地域包括ケア病棟43床。

    • 看護師23名、看護補助者9名。看護師長経験7ヶ月

 

課題

入診療計画書が一週間以内に家人の同意が得られず、回収できていない。

スタッフに意識づけされていない。

 

背景

地域包括ケア病棟では、転入時にも新たに入院診療計画書が発行される。一週間以内に入院診療計画書は家人の同意を得て回収が必要となっている。

転入してきた場合、師長が、入院診療計画書の発行を依頼していた。発行されると、受け持ち看護師が多職種に依頼して家人にサインをもらっている。

手順が統一されていない。マニュアルも存在しない。家族があまり来ない場合は退院時に説明し同意サインをもらうこともある。

状況の分析

師長が入院診療計画書の発行を依頼しているが、不在の時もあり、依頼が遅くなるときがある。

師長以外、発行の手順を知らない。入院診療計画書の回収を受け持ち看護師に任せている。

回収されたかどうか、誰も確認していない。医事課より未回収の連絡があってから気がつくことが多い。

家族が来院していても気が付かず、説明、同意サインをもらえないこともある。

 

アプローチ

入院診療計画書の依頼を師長業務から、看護師リーダー業務に変更する。看護師リーダー業務で、毎日、入院診療計画書の確認業務を追加する。看護師リーダーから、受け持ち看護師に伝える。家人が来院したときに説明できるように、病室に紙面で掲示する。などの内容。

看護師リーダーとメンバー看護師、入院時、転入時の4通りのマニュアルを作成する。マニュアル作成後、スタッフに説明し、マニュアルを見ながら実施する。

 

結果

看護師リーダー業務に変更したことで、師長が不在時でも入院診療計画書の発行依頼ができるようになった。また、毎日、チェックすることや家族が来院したときに説明できるように病室に掲示したことによって、以前より、一週間以内で入院診療計画書を回収することができるようになった。

マニュアルを作成したことにより、統一した方法で業務できるようになった。看護師リーダーからの発信もあり、以前より、入院診療計画書を一週間以内に回収するということが、全スタッフも意識づけができるようになり、気にかけるようになってきた。

 

議論の残る部分

看護師リーダー業務に追加したことにより、業務が増えた、看護師リーダーの負担が大きいなど、苦痛に感じているスタッフもいる。回収はできているが、入院診療計画書の内容が個別化されていない。

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