〜定期刊行物送付・医療機関訪問でない、新たなタッチポイントの検討〜
氏名:岡田太郎
所属:聖路加国際病院
前提:都市部急性期病院
領域:地域連携室
課題:急性期としての集患対策
対応:外部医師との新たなタッチポイントの検討
結果:効率的な集患の可能性有(ただし既存ツール要)
内部環境:520床 都市型の中規模病院
急性期病院であり救急医療、合併症や複合疾患を取り扱う。
学部付属・特定機能病院でない
患者志向
外部環境:区中央部(港区・千代田区・中央区)には急性期病院が多数。
∴ 入院患者に占める中央区の患者は20%程度
そして、 患者は 23区より都外から来る方が多い。
紹介患者の低迷、手術件数の減少
少子高齢化、都市部でも急性期病院の競争は激化
救急医療、合併症や複合疾患に対応できる急性期病院は少ない
少子高齢 = 職員も減る ⇒ 効率化・標準化
既に中央区のクリニックは登録医として登録済み。
電話の声をきいて、誰だかわかる開業医もいる。
病院として営業や広報の人員を増やしたいが、業務として受入や問い合わせは増加している。
また、中央区を超えての営業活動は非効率であり現実的でない
ルート営業は必要だけど、足で稼ぐ時代ではない。
1日に回れる施設 月60施設 ( = 3施設(朝・昼・晩) 3回×20日) が限界。
他部署全般に人材不足。
定期刊行物送付・医療機関訪問でない、新たなタッチポイントの検討した。
医師のポータルサイト、エムスリーとの共同で実施。
会員医師にむけての直接の情報発信(医師・手技など)。
半年で、エムスリーポータルサイトに12コンテンツの情報を配信
12コンテンツを配信の結果、
登録 約1万名 4000施設
既読アンケート回収 約3000名
問い合わせ 約200名
現時点で、紹介実績につながったものは、高度技術ではなく、女性器脱など。
また、アンケート結果により、開業医の求める情報が把握できた。
アンケート抜粋
子宮脱の患者さんは、月に4~5人いるので、どこに紹介すればいいかわかり、とてもためになった。(東京都)
患者さんからの訴えはないのですが、実際は困っている患者さんがいるかもしんないと思いました。今後、40歳以上の女性には、こちらから腹圧性尿失禁に関して訊いてみたいと思います。(埼玉県)
エムスリー非会員医師には別の情報発信が必要
患者への直接配信が必要
集患対策後の受診コーディネート、病棟や手術室の調整に時間がかかる問題も。
また、コンテンツ作成には時間がかかっている。