氏名:八木美智代
所属:施設名 福井厚生病院 病棟
前提:総合病院(208床) 急性期病棟
課題:ポートフォリオ(自己実現していくためのツール)の理解不足
対応:ポートフォリオについての説明と用紙の記入
結果:ポートフォリオを書くということは浸透した
ポートフォリオは、自己実現していくためのツールとして、4年前より、当院の看護部が導入し行っている。
ポートフォリオとは、自分自身のためのもので、他人と比較するものではなく、自己分析しながら、自分の夢の実現に向かってまとめていくための資料を綴ったり、振り返りや思い出をファイリングしたものである。
内部環境:3B病棟 急性期 43床
循環器疾患・整形外科疾患・呼吸器疾患・内科疾患など混合病棟。
認知症を有している患者が多く、医療依存度より、介護依存度の方が高い。
また、術前術後の患者もおられ、急性期も含め、慢性期の対応、退院調整等、多重業務を毎日こなさないといけない状況である。
外部環境:
病棟は5病棟あるが、急性期を担う一般病棟は2病棟のみ。
病棟スタッフがポートフォリオに関しての知識、理解が不十分である。
※自己実現に向かうことができず、自分自身の力を発揮できていない。
急性期病棟のため、日々の業務をこなすことで一杯。疲弊してしまい、夢を忘れてしまう。
日々の業務に流され、不平、不満ばかりが募っていく。
ポートフォリオそのものの存在を知らない。
知っていても、書いたことがない。どうしてそれを書くのかよくわかっていない。
面倒。必要ないと思っている。人事考課シートと混同している。
書いても役に立たないと思っている。業務をこなすことが精一杯で、+αの仕事ができない。
2018年3月の下半期面接前に、記入するポートフォリオの用紙を伝達。
面接時、1人1人にポートフォリオについての説明をしつつ、その書かれている内容を確認。
面接後に、再記入を依頼し、期日を決めて回収。
「ポートフォリオを書く」ということは出来るようになった。言葉も含めて浸透はした。
急性期ではあるが、どんなに忙しくても、自分を見失わずに、絶えずポートフォリオに描かれている夢の実現を忘れずに看護を展開してほしい。