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病院の総合職として働く上で必要なスキル

病院で総合職(=admin staff)として働くのに必要なスキルをまとめました。 新卒時代に視野の狭かった自分に送る投稿ですが、同時に、「やる気はあるけどなかなかアウトプットに繋がらない」というような悩みを持っている方へのヒントになれば幸いです。

Published onJul 17, 2017
病院の総合職として働く上で必要なスキル
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新卒時代を振り返って

本稿では、新卒時代の自分に必要だったスキルと転職してから必要だと気づいたスキルをまとめました。
新卒当時、それとなく仕事はしていたものの、なかなか自分の情熱を仕事の「行動」に結びつけるのが難しかったことを覚えています。

情熱だけはあった新卒時代

大学卒業後、病院の総合職として、わたしは東京・築地の病院に就職しました。周りの諸先輩から見ると生意気で粋がったオッサンくさい新卒だったかもしれませんが、情熱は人一倍持っていました。
わたしは、品質管理の仕事に携わっていました。右も左もわからないまま、病院全体を巻き込むプロジェクトにアサインしていただき、社会人の基礎をしっかり鍛えていただきました。

病院の総合職からIT業界へ

飽きっぽい性格とともに、情熱だけでは頭打ちになると感じた私は「もっとスキルアップしたい」という想いから、インターネットポータル会社に転職しました。今は、データを駆使する事業の企画・運営をしています(2018年4月時点)。

新卒時代の自分の反省点

インターネットの会社にいる今の時点から、当時を振り返って反省している点は、3つあります。

  • 学術(アカデミック)の重要性を認識していなかったこと

  • テクノロジーに対する認識が狭かったこと

  • 目の前のスキルばかりを気にしていたこと(Excelやロジカル・シンキング)

3つの反省点を盛り込んで、スキルの習得に励んでいれば、もっと良いアウトプットが出せたのではないかと思います。

この反省点を活かしながら、病院の総合職として働く上で必要なスキルをまとめてみました。

まとめるにあたって、参考にした考え方

今回、スキルをまとめるにあたって、Yahoo!アカデミアの 「氷山モデル」1を参考にしています。

パフォーマンスにつながる行動(Action)を生み出すためには、それを実現する能力(Skill)や志、情熱(Mind)の土台がしっかりしていなければならない。

スキルとは、より良い仕事をするために、情熱を持っていることを前提とした身につけるべき能力とします。スキルの部分は以下の4つの要素に分けられます。

  1. 考える力

  2. 伝える力

  3. アカデミックの理解

  4. テクノロジーの知識

病院の総合職として働く上で必要なスキル

病院の総合職として医療施設の経営に携わる場合、 スキルを以下のように定義できるのではと考えました。

伝える力と考える力

考える力と伝える力を、汎用スキルと呼ぶことにします。

考える力

考える力は、マインドと接している部分です。自身の情熱と担当領域をつなぐ論理的に思考するスキルです。世の中一般ではロジカル・シンキングと言われているスキルです。

  • ロジカル・シンキングは、以下の3つのことを実務で使える必要があります。

    • ロジックツリーで課題を整理できる

    • 2x2, 3x3 などのマトリックスで話を整理できる

    • バリューチェーンで流れを描ける

伝える力

伝える力は、考えたことを相手に伝えやすい形でパッケージ化するスキルです。
伝える力は、4つのスキルに分かれます。

  • 言語化(文章化)

    • 複雑なものごとを整理して、文章にできる

    • 議事録を作成できる

    • 企画書を作成できる

  • ストーリー構築

    • 空 => 雨 => 傘 で話を展開できる

    • エレベーターピッチできるほど話をシンプルにできる

  • デザイン

    • 見栄えの良いスライドを作成することができる(=色、形、図などを使って伝えたいことを正確に表現できる)

    • 統一的なデザインで、施設を改修する案を作成できる

  • プレゼン

    • 空 => 雨 => 傘 で話を展開できる

    • 伝える相手の人数に合わせて、話ができる

考える力と伝える力という汎用スキルは、どんな仕事でもどんな役割でも使えるという認識で考えるべきです。

アカデミックの理解とテクノロジーの知識

汎用スキルの間に挟まれた担当領域におけるスキルを、専門スキルと呼ぶことにします。
担当領域をより強固にしていくために必要なのが、以下の2つです。

  • アカデミックの理解

  • テクノロジーの知識

私は、病院で働いていた当時、 特にこの2つが欠如していました。当時、2つの役割をわたしは担っていました。品質管理とプロジェクトマネジメントです。この2つの役割に対して、アカデミックとテクノロジーの視点の何が欠けていたかを説明します。

品質管理領域で欠けていたもの

  • アカデミック:統計学・疫学・リスクマネジメント

  • テクノロジー:SPSSやRと言った統計ソフト・IoTを使ったトラッキング技術への理解

プロジェクトマネジメント領域で欠けていたもの

  • アカデミック:プロジェクトマネジメントの方法、PMBOKの9つの領域

  • テクノロジー:Trelloなどのプロジェクト管理ツール・Slackなどのコミュニケーションツールへの理解

当時のわたしは

統計からも逃げ、SPSSを怖がり、IoTを鼻で笑い、プロジェクト管理は根性だと思ってました。いまは、それぞれをある程度理解できるようになりましたが。

また、担当領域のスキルは静的な定義をするのではなく、動的に考えたほうが良いと思います。

通常業務と汎用スキルとのバランスを取りながら、アカデミックとテクノロジーの領域において何の知識が必要かを定義して、定期的に取り入れていくことで仕事に信頼と厚みが出てきます。

まとめ

新卒時代を振り返ると、情熱だけで仕事をなんとか乗り切ろうと思っていました。周りがいい人ばかりだったので、助けられながら仕事は前に進んでましたが、もっと良い方法があったはずです。
仕事で良いパフォーマンスを出すには、情熱・ガッツ・根性はもちろん必要ですが、スキルという武器は持っているに越したことはありません。身につけるべき能力をまとめると、大きく4つに分けて考えることができます。

  • 汎用スキル

    • 考える力

    • 伝える力

  • 専門スキル

    • 担当領域のアカデミックへの理解

    • 担当領域のテクノロジーの知識

転職してから気づいたことが多いですが、当時でも考え方によっては気づけた部分もたくさんあります。情熱を行動に昇華するには、スキルという武器が欠かせません。

「やる気はあるけどなかなかアウトプットに繋がらない」というような悩みを持っている方に、何かしらのヒントになればと思い、過去を振り返りながらスキルについてまとめてみました。

参照

  1. 「100年続く会社をつくる人を育てたい」Yahoo!アカデミア責任者・伊藤羊一が考える、新たなリーダー育成の方法論

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