氏名:前田 千春
所属:白岡中央総合病院/保育係
前提:白岡中央総合病院 総務人事課 保育係 保育士
課題:低月齢児が楽しく安全に戸外活動する。
対応:月齢に合わせたグループ分け。 戸外活動の工夫。
結果:生活リズムの安定。無理のない戸外活動。
内部環境:院内保育室。主に看護部のお子さんを保育。火金のみ夜勤保育。
外部環境:白岡市唯一の総合病院。256床。白岡市の人口52567人。
低月齢児が楽しく安全に戸外活動をすること
ここ数年で預かり保育児が低月齢化している。最年少で6ヵ月児からの保育を行っている。
その為、過去の保育では行っていた遠距離の散歩や遠方の公園での戸外活動、また戸外活動の時間、時間帯では低月齢児の保育活動には合わない。同じ乳児でも月齢差が拡がっている。
女性の職場復帰の環境が数年で変わり始めた。
時間短縮制度に伴い、産休育休後の職場復帰がしやすく、小さい子どもがいても働ける環境になっている。また母親だけの育児ではなく、父親も育児に協力しサポートできる家庭環境が増えていることで家事育児と仕事の両立がしやすく、低月齢からの保育の預りが多い。
その為、同じ人数の児童数でも月齢の幅が広くなりやすく、月齢によっても活動内容、活動時間が異なり、集団での行動が難しくなっている。また、月齢に合わせた保育士人数の配置もあり、現状に合わせた保育の見直しが必要。
保育士人数の配置の見直し
乳児クラスの中でも月齢で2グループに分け、保育士の配置を明確にする。
散歩コースの見直し
歩く距離や道路の安全面を重視し、再度見直す。その際、子どもの歩かせ方、子どもの誘導の仕方など再確認する。
新しい戸外活動の場を見つける
保育士が実際に歩いて近隣の新しくできた公園などを見つける。地図にない場もあるので実際に歩いて見つけることがある。周囲の環境や道路幅、距離など考慮したうえで戸外活動に加える。
乳児クラスを月齢で分けることにより、子ども個々の生活リズムが保たれた。
(例。同じ乳児クラスでも、午前寝が必要な乳児と午前から活動できる乳児がいるなど)
長年散歩道として当たり前のように使っていた道に対して、改めて見直したことで子どもの散歩道には全く適していないと認識の改善に繋がった。
子どもの歩かせ方や保育士の立ち位置を再度考えたことにより、若い保育士や新人保育士に対して、子どもを連れて道路を歩くことの危険性、安全面に対する意識づけができた。
天候も含め、月齢、保育人数によっては安全を重視し、無理な戸外活動はせず、園庭を中心に遊んだり、暑い時期はテラスの日影部分を使い、水遊びやプール遊びなどで発散できる戸外活動を行うなどし工夫する。
保育マニュアルに戸外活動や散歩に関する項目では人数配置はあるが、戸外活動の基準についてはおおまかな表現なので、保育士が全員が把握できるよう規定の見直しをしていく。
保育環境は年々変化していくので、状況に合わせた保育活動、内容をその都度考慮していくことが必要。