地域医療支援病院の承認のために

氏名:西田 昌明
所属:永寿総合病院/地域医療連携センター


要旨

  • 前提:紹介率・逆紹介率が低い

  • 課題:紹介率・逆紹介率の向上

  • 対応:院内の環境整備、医師の意識改革、地域の医療機関への周知

  • 結果:承認要件の達成


前提

環境の紹介

  • 内部環境:

    • 医師の逆紹介に対する意識が希薄である

    • 症状が安定している外来患者を抱えている

    • 外来患者が多いことから入院患者に力を回す余裕がないため稼働率が低い

  • 外部環境:

    • 近隣に大学病院等の総合病院が多く、紹介先となる医療機関の選択肢が多い

    • 当院の特色があまり知られていないため紹介が伸びない


課題

症状が安定している患者は積極的に紹介を行う、他の医療機関から紹介された患者は断らないという体制を浸透されていない。

また、地域の医療機関に紹介先として当院を選んでいただけるような強みが知られていない。


背景

医師の逆紹介に対する意識が希薄である。

当院の強みがあっても知られていなく、医療機関に向けた情報発信がされていない。


状況の分析

医師の意識改革だけでなく、紹介患者受け入れ体制が充実していない。


アプローチ

  1. 診療科ごと、医師ごとに長期処方をしている患者数を洗い出す

  2. 長期で処方(当院では90日処方)が出されている患者が医師に分かるよう情報を出す

  3. 患者紹介窓口を設置し、医師が逆紹介し易い環境を整備する

  4. 月々の紹介率・逆紹介率、紹介件数が多い医師の掲示することで医師の意識改革を図る

  5. フロアコンシェルジュを配置することで患者対応を充実させ、サービスを向上させる

  6. 初診時選定療養費の金額を見直し、紹介状を持参されていない初診患者を減らす


結果

紹介率・逆紹介率がUPし、単月ではあるが地域医療支援病院の承認要件をクリアできるまでになった。

また、急性期病院としての受け入れ体制の整備がされたことで、外来単価、入院単価のアップにつながった。


議論の残る部分

紹介率50%・逆紹介率70%を継続できるような体制を構築していく必要がある。

紹介先として当院を選定していただけるような強みを生み出し、地域の医療機関により知っていただくことが重要である。